スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

【前置き】昔のポエムを読む気持ち【長いよ?】

昔々、ネットの大海の片隅に、大手ゲーム攻略サイトがありました。

そのサイトは、コミュニティ関係が非常に充実しており、
何かのきっかけで足を踏み入れた私は、
そこで出会った友人たちと毎夜楽しく、
くだらない話で盛り上がったりしておりました。

コミュニティの一つに

「FF妄想板」

というのがありました。
最初の頃は「どうせ同人的なアレでしょ」なんて
見むきもしなかった私ですが、
ある日、友人の一人に誘われて
そこで「小説」を書き始めることになります。

もちろん、誰に頼まれたわけでもありません。
強いて言うならば友人に誘われた形ではありますが、
最後の方は返事や感想をいただけるのが面白く
とにかく、書きまくっていました。

掲示板の平均年齢が比較的高めなこと、
「勝手に書いてるもの」に違いはないんだけど
決して「自己満足だから何でもあり」
というものではなかったこと、
また、そういう人たちとの交流が楽しかった、というのもあります。

・・・・まあ、多少美化はしてるかもしれませんが。

ほどなくして、長期休みに入った
思春期さんたちが多く現れ始め
掲示板が荒れ、コミュニティは閉鎖されることになります。






最近、PCの中身を整理した際、
当時のテキストが大量に出てきました。
その多くは、掲示板という特性を利用して
「長編小説の形をとりながら、レスで今後の希望的展開を募り、それに対応して続きを書いていく」
物だったり、当時同様に長編を書いていた友人と
二人でキャラを決め往復書簡を行っていたりと、
公開できないものばかりですが、その中で一つだけ、
掲示板を知らなくても読めそうなものがあったので、
ちょっと、公開してみようかと思います。



・・・・・昔の、ポエムを朗読するような気持ちです。


笑ってやってくれ。

ただ・・もしも。もしもですよ?
もしも、当時のことを知っている人がいて、
もしかして、

「どんたん?」

とか言われたら、素敵だなと・・・
うん。・・・ごめん・・・ほんのちょっとだけ思ったんだ・・・。

最初の試みだから、今回は上げますが、
様子を見ながらこっそり更新していくことになると思います。
あと、最初だからいろいろ言い訳も書く。

本気で長いので何回か続きます。


吹きつけた泡の中に、幸せを探すのも楽じゃない。

黄色い泡を、際限なく吹きつけながら、彼女は深々とため息をついた。
結婚生活十年も過ぎると、浴槽の泡どころか
夕飯のテーブルや二人の寝室、部屋のいたるところに置かれた
スフィア版にすら、「幸せ」を探し出すのは困難になってきている。

それでも、結婚当初は違っていた。
例え穏やかに結ばれていく二人であっても
結婚という人生の一大イベントの前後は
それなりに盛り上がっていくものなのだから、
生きるの死ぬのと、すったもんだの末に結ばれた二人ならば尚更。

結婚という流れが逆に穏やかな安定をもたらし、
シンプルな形に落ち着いたことで、丁度バランスが取れ、
却って新鮮な気持ちで互いを思いあう、
そんな時期が確かに二人にもあったはずである。
事実、こうやって浴槽の掃除をしながらも
相手を思い、幸せな気持ちに浸れたのは一度や二度ではなかったはずだ。
しかし今、口から出るのはエクトプラズムでも相手を思いやる愛の言葉でもない。
ただただ、やり場のないため息ばかり。
気が付けば彼女は、言いようのない息苦しさを感じ、
再度、深々とため息をついていた。

あの人が、あのままこのスピラにとどまっていてくれたら…

浴槽に吹きつけた泡が、白い塊となって流れ落ち、
タイルの隙間にはびこるカビもたちどころに落としていく。
吹きつけた後、少し時間を置くのがこつであった。

あの人も、このカビや水垢の様に消えてしまった。

時間を置いてこすれば、全てがピカピカに。

そう。時間は全てを、洗い落とすかのように消してしまった。

まるで初めから何もなかったかのように、
浴槽は白い輝きを放っている。
いずれはこの浴槽が、カビや水垢だらけであった事すら忘れてしまうのだろう。

もはやあの人を思っているのは自分だけかもしれない。
つんとした刺激が鼻梁を抜けていった。目頭が熱い。
せつない気持ちに、頭はがんがんと割れそうだ。

いけない。私、結婚したんだっけ。

夫以外の異性を、泣きそうになるまでに
思ってしまった自分をかき消すかのように、
そしてその行動でその罪を償うかのように、
ユウナは浴槽へ更に液体を吹きかけた。

汚れを包み込み、液状になった泡は新たなる泡を浴びせ掛けられ復活。
彼女の目や鼻をきわどく刺激。
その光景は、包みこんで落とす、という商品の謳い文句通り
彼女の、消えてしまった人への思いを消し去っていくかのようだった。

しかし何故。

カビや水垢はどんどん落ちていくのに彼女は涙が止まらない。
泣き過ぎたせいか、頭痛もひどくなってきたようだ。

本当に何故。

何故、涙と鼻水が止まらないのだろう。
何故、脳みそは割れるように頭が痛いのだろう。
何故。何故。何故・・・・・・・!!
やがて意識は朦朧としていき、
涙で潤んだせいか、視界はぼんやりとしていく。
にもかかわらず、彼女の視覚は、はっきりと、
そこにいるはずのない人物を捕らえた。
幻覚?いいえ。

それは彼女の中にある、鮮烈なイメージ。
まさにその具現化。

君は・・・・!
ザナルカンドエイブスのエース君…

失いつつある意識の中で、つんとした塩素の刺激が
彼女の鼻を包み込んだ。

スポンサーサイト
  1. 2000/10/12(木) 00:00:00|
  2. 【物語】FFXのお話
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

コメント

感想は全てupした後に書き込みマスネ^^^
  1. 2006/10/12(木) 23:14:56 |
  2. URL |
  3. A猫 #-
  4. [ 編集]

ご・・・ごめんなさい・・・w
  1. 2006/10/12(木) 23:24:20 |
  2. URL |
  3. sakubon #-
  4. [ 編集]

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://sakubon.blog16.fc2.com/tb.php/61-beccaa45

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。