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青い蝶を求め、何度も何度もこの森にはいったのは、
そんなに遠い日の事ではなかった様な気がする。
あの時は、まるで馬鹿みたいにこの森を右往左往した。
それでも、全力で走ってこんなに簡単に息が切れるような事はなかったし、
ペース配分も、それなりに出来ていた様な気がする。

今はもう、この森に蝶はいない。
誰も、最強の武器なんて物は必要とはしなくなってしまったから・・・・・・

普通に生活する人々にとって、
武器を強化する為の「何だかわからんもの」なんてものは
所詮、「何だかわからんもの」に過ぎないのだ。


今、彼が目指している場所は、二人にとって純粋な、思い出の場所でもある。
浮いているのか、それともきちんと足がついているのか、
自分でもさっぱりわからない、空中遊泳さながらの、深い湖。
髪の痛みを気にしなくてもいい、塩素の入ってない、プール。


シン滅亡後、エボンの教えから解き放たれた
スピラには、工業化による、高度経済成長の波が訪れていた。
昼でも夜でも、工場は休むことなく動きつづけ
人々は浮かれ、夜でもネオンが光り輝く。
そう言えば、キマリは今年、ガガゼドの野鳥を守る会の会長に就任したといっていた。

霊峰と呼ばれ、人々が入りにくいその様な場所であってさえ、
自然は「そこにあるもの」から「守るべきもの」へと変化し始めているのである。

同時に、キマリのように「守る為に活動する者」でさえ、
その一方で、リュックから習得した「盗む」「ぶんどる」の技術をフルに活用し、
荒稼ぎをした上で、夜のスピラではキャバレンジャーの名をほしいままにしているという。
先日、遊びにきたルールーがそんなキマリを見たと言って愚痴をこぼしていた。

とは言え、そのルールーでさえも、今やスピラの高官や
財政界、裏の世界のボスたちが絶えることなく訪れるという
高級クラブ、「ルール―の世界」のママである。
その立場を利用し、裏でスピラを牛耳り、
言葉一つで、何十万ギルという金を動かす。
魔法こそ使わないが、まさに魔性の女。
ルール―の呪文、といえば今は泣く子も黙るパルプンテなのだ、と
これはリュックが言っていた。

まさに、スピラは、眠らない世界、となったのだ。

そんなスピラに、今でも新鮮な空気と水がある場所は、たった一つしかない。
彼は、そこを目指して走っていた。
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  1. 2000/10/09(月) 02:56:04|
  2. 【物語】FFXのお話
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